◆多汗症は何が原因?
多汗症の方には染色体の異常があるため、遺伝が原因である事が分かっています。但し染色体の異常がどのように働いて多汗症を起こしているか?と言う詳しいメカニズムはまだはっきりとは分かっていません。しかし染色体の異常が交感神経に何らかの影響をもたらしている事が分かっています。交感神経は汗腺の働きに大きく関わるため、交感神経が影響を受けることで多汗症になると考えられています。また多汗症の直接の原因ではありませんが、精神状態が多汗症の症状を更に重くする事があります。普通の人でも緊張やストレスで汗をかきますから、多汗症の方は更に大きく影響を受ける事があるのです。
◆多汗症に有効な治療とは?
多汗症の病院での治療方法は、主に交感神経や汗腺の除去やブロックが中心で行なわれます。完治を目指す治療もありますし、一時的な抑制効果を狙う治療もあります。部位によって有効な治療方法が異なるため、まずは病院で詳しく聞いて見ると良いでしょう。
多汗症の治療方法の種類は様々なものがあります。交感神経を切除する「交感神経切除手術」、交感神経をブロックする「ボトックス注射」と「星状神経節ブロック療法」、汗腺を破砕・除去する「超音波治療」、汗腺の働きを抑制する「イオントフォレーシス療法(イオン浸透療法)」等があります。また多汗症では「精神療法」も用いられる事があります。緊張やストレスといった精神的なものが多汗症の症状を重くしている事が多々あるため、症状の改善に効果的な場合があります。
多汗症の治療方法には薬物によるものもあります。例えば精神状態が症状を重くしている場合には抗不安薬が処方される事があります。また交感神経の働きを抑制する神経遮断薬もあります。どのような治療が適しているか?は個々の状態によっても大きく変わってきます。他にも市販されているアルミニウム塩を用いた制汗剤は多汗症にも効果が高いとされていますし、民間療法では自然塩浴等も知られています。病院の治療にしろ民間療法にしろ、どちらにもメリットやデメリットがある事を覚えておくと良いでしょう。
◆多汗症の原因と治療法PR